@IDX:59100
@OFF:0xec
@SPK:
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:59101
@OFF:0x11e
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:59102
@OFF:0x14c
@SPK:
@JPN:　……。
@ENG:

@IDX:59103
@OFF:0x1d2
@SPK:
@JPN:　妙な感覚が意識を覚醒に導く。
@ENG:

@IDX:59104
@OFF:0x1fe
@SPK:
@JPN:　腹部に感じる違和感。
@ENG:

@IDX:59105
@OFF:0x222
@SPK:
@JPN:　やけに胸がムカムカする。
@ENG:

@IDX:59106
@OFF:0x25c
@SPK:
@JPN:　……そうか。
@ENG:

@IDX:59107
@OFF:0x278
@SPK:
@JPN:　寝る前に食べたカップラーメンのせいだな。
@ENG:

@IDX:59108
@OFF:0x2b0
@SPK:
@JPN:　たぶん。
@ENG:

@IDX:59109
@OFF:0x2d6
@SPK:
@JPN:　コップ一杯の水道水を胃に流し込む。
@ENG:

@IDX:59110
@OFF:0x308
@SPK:
@JPN:　それで胸のムカツキが収まるわけではないが、喉の　渇きは癒される。
@ENG:

@IDX:59111
@OFF:0x358
@SPK:
@JPN:　今日は朝食抜きだな……。
@ENG:

@IDX:59112
@OFF:0x380
@SPK:
@JPN:　僕にとってそれは特に珍しいことでもないが、何と　なく勿体ない気がする。
@ENG:

@IDX:59113
@OFF:0x3d6
@SPK:
@JPN:　昨日真田さんに言われた言葉のせいだろうか。
@ENG:

@IDX:59114
@OFF:0x41e
@SPK:
@JPN:　人生における食事の重要性。
@ENG:

@IDX:59115
@OFF:0x448
@SPK:
@JPN:　確かに、楽しい食卓というものは、人が生きていく　上でかなり重要なものなのかもしれない。
@ENG:

@IDX:59116
@OFF:0x4ae
@SPK:
@JPN:　昨日は思いがけず楽しい昼食タイムを過ごすことが　できた。
@ENG:

@IDX:59117
@OFF:0x4f6
@SPK:
@JPN:　そして、たぶん今日のお昼も……。
@ENG:

@IDX:59118
@OFF:0x536
@SPK:
@JPN:　そんなことを考えながら、朝の支度を進める。
@ENG:

@IDX:59119
@OFF:0x570
@SPK:
@JPN:　どんなに平凡な日常を夢想しようとも、僕には毎日　非日常的な時間がやってくる。
@ENG:

@IDX:59121
@OFF:0x5ea
@SPK:　僕の仕事は
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59122
@OFF:0x5f8
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59123
@OFF:0x60c
@SPK:
@JPN:死体洗いだから。
@ENG:

@IDX:59124
@OFF:0x638
@SPK:
@JPN:　そろそろ出かけよう。
@ENG:

@IDX:59125
@OFF:0x65c
@SPK:
@JPN:　今日はほんの少し我慢すれば、その後には真田さん　との楽しい会食が待っている……はずだ。
@ENG:

@IDX:59126
@OFF:0x6c2
@SPK:
@JPN:　そんな、ここ最近では珍しいくらいの明るい気分を　感じながら、僕は自分の部屋を後にした。
@ENG:

@IDX:59127
@OFF:0x728
@SPK:
@JPN:　胃の辺りに残る重い違和感を抱えたまま。
@ENG:

@IDX:59130
@OFF:0x859
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうぞ。
@ENG:

@IDX:59132
@OFF:0x93e
@SPK:［真魚］
@JPN:　おはよー。
@ENG:

@IDX:59135
@OFF:0x980
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、おはよう。
@ENG:

@IDX:59137
@OFF:0xa4b
@SPK:［真魚］
@JPN:　ん？　どうかした、なんだか調子悪そうだけど。
@ENG:

@IDX:59140
@OFF:0xaaf
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、別に調子が悪いわけじゃないんだ。ただちょっと胃が重くってな。
@ENG:

@IDX:59142
@OFF:0xb36
@SPK:［真魚］
@JPN:　胃が重い？　何？　どういうこと？
@ENG:

@IDX:59145
@OFF:0xb8e
@SPK:[\protag]
@JPN:　昨日寝る前にカップラーメンを食ったんだ、多分そのせい……だと思う。
@ENG:

@IDX:59147
@OFF:0xc15
@SPK:［真魚］
@JPN:　寝る前ってどれくらい？
@ENG:

@IDX:59150
@OFF:0xc63
@SPK:[\protag]
@JPN:　……直前。
@ENG:

@IDX:59152
@OFF:0xd28
@SPK:［真魚］
@JPN:　カップラーメン食べてすぐ寝たの？　バッカみたい。それじゃあ胃もたれして当たり前じゃん。
@ENG:

@IDX:59155
@OFF:0xdb6
@SPK:[\protag]
@JPN:　バカって、そこまで言うことないだろ。
@ENG:

@IDX:59157
@OFF:0xe1f
@SPK:［真魚］
@JPN:　だってバカじゃん。
@ENG:

@IDX:59160
@OFF:0xe69
@SPK:[\protag]
@JPN:　はいはい、バカでもなんでもいいから。さっさとミーティングを始めてくれ。
@ENG:

@IDX:59162
@OFF:0xf6a
@SPK:［真魚］
@JPN:　むー、その言い方なんかムカツク。
@ENG:

@IDX:59165
@OFF:0xfc2
@SPK:[\protag]
@JPN:　ムカついてないでミーティングしてくれよ。
@ENG:

@IDX:59167
@OFF:0x102f
@SPK:［真魚］
@JPN:　ムムムムムー……分かったわよ。
@ENG:

@IDX:59169
@OFF:0x1092
@SPK:［真魚］
@JPN:　今日の遺体は男性が１体。傷はないし胃もたれもしてない……以上。
@ENG:

@IDX:59173
@OFF:0x113a
@SPK:[\protag]
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59174
@OFF:0x1148
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59175
@OFF:0x115c
@SPK:
@JPN:ん？
@ENG:

@IDX:59177
@OFF:0x1219
@SPK:［真魚］
@JPN:　アハハハハ、それじゃあ仕事頑張ってね。
@ENG:

@IDX:59178
@OFF:0x128f
@SPK:
@JPN:　やれやれ。
@ENG:

@IDX:59179
@OFF:0x12a9
@SPK:
@JPN:　朝から元気なやつだな。
@ENG:

@IDX:59180
@OFF:0x12cf
@SPK:
@JPN:　まあ、暗いよりはいいか。
@ENG:

@IDX:59181
@OFF:0x12f7
@SPK:
@JPN:　僕も元気を分けてもらえるしな。
@ENG:

@IDX:59182
@OFF:0x13ea
@SPK:
@JPN:　僕は胃もたれしてない死体を洗うために、更衣室を　出た。
@ENG:

@IDX:59183
@OFF:0x1430
@SPK:
@JPN:　ふと、バカみたいな疑問が頭に浮かぶ。
@ENG:

@IDX:59184
@OFF:0x1464
@SPK:
@JPN:　もし死体が胃もたれしていたら、それは死体に傷が　あるってことになるのだろうか？
@ENG:

@IDX:59185
@OFF:0x1587
@SPK:
@JPN:　洗い場に入ると、昨日のおかしな音や甘いにおいの　ことが思い出された。
@ENG:

@IDX:59186
@OFF:0x15db
@SPK:
@JPN:　耳を澄まし、鼻を鳴らしてにおいを嗅いでみる。
@ENG:

@IDX:59187
@OFF:0x1617
@SPK:
@JPN:　今日は、どちらもない……。
@ENG:

@IDX:59188
@OFF:0x1641
@SPK:
@JPN:　……少なくとも、僕が感じられるレベルでは、音も　においも存在していない。
@ENG:

@IDX:59189
@OFF:0x16a9
@SPK:
@JPN:　やはり昨日のあれは、単なる僕の気のせいだったの　だろうか。
@ENG:

@IDX:59190
@OFF:0x16f3
@SPK:
@JPN:　まあ、あってもなくても変わらないんだ。特に気に　する必要はないだろう。
@ENG:

@IDX:59191
@OFF:0x1749
@SPK:
@JPN:　僕は、気を引き締め直して清掃作業を開始した。
@ENG:

@IDX:59192
@OFF:0x17ed
@SPK:
@JPN:　朝のミーティング通り、今日の死体は男性。
@ENG:

@IDX:59193
@OFF:0x1825
@SPK:
@JPN:　どこにも傷は見られない……表面上は。
@ENG:

@IDX:59194
@OFF:0x1859
@SPK:
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:59195
@OFF:0x1877
@SPK:
@JPN:　って、自分でもいい加減しつこい気がしてきた。
@ENG:

@IDX:59196
@OFF:0x18b3
@SPK:
@JPN:　いつまでも真魚の冗談ネタ一つに引っ張られる必要　はないだろう。
@ENG:

@IDX:59197
@OFF:0x1901
@SPK:
@JPN:　さっさと洗ってさっさと終わらせてしまおう。
@ENG:

@IDX:59198
@OFF:0x19a7
@SPK:
@JPN:　黙々と、ただ手順に従って作業を進める。
@ENG:

@IDX:59199
@OFF:0x19dd
@SPK:
@JPN:　嫌々ではなく、自然と身体が動いていく。
@ENG:

@IDX:59200
@OFF:0x1a13
@SPK:
@JPN:　楽しくはないが、つらくもない……。
@ENG:

@IDX:59201
@OFF:0x1a45
@SPK:
@JPN:　意識するまでもなく、単なる仕事として割り切って　いる自分が存在する。
@ENG:

@IDX:59202
@OFF:0x1aa7
@SPK:
@JPN:　そこには、感情も思考も存在しない。
@ENG:

@IDX:59203
@OFF:0x1ad9
@SPK:
@JPN:　顔を押さえるのも、うつ伏せにする時に触るのも、　もはや何の抵抗もない。
@ENG:

@IDX:59204
@OFF:0x1b2f
@SPK:
@JPN:　死体を洗うことに、慣れてきたのだろう。
@ENG:

@IDX:59205
@OFF:0x1b65
@SPK:
@JPN:　それは仕事を続けるにはプラスになることだ。
@ENG:

@IDX:59206
@OFF:0x1b9f
@SPK:
@JPN:　ただし、普通ではなくなってしまったということで　もある。
@ENG:

@IDX:59207
@OFF:0x1caa
@SPK:
@JPN:　気がつくと、すでに作業の大半は終わっていた。
@ENG:

@IDX:59208
@OFF:0x1ce6
@SPK:
@JPN:　残るは、水で流して確認してもらうだけ……。
@ENG:

@IDX:59209
@OFF:0x1d20
@SPK:
@JPN:　２分とかからずに水洗いを終えると、待機している　いつもの職員、鏑木さんを内線で呼び出した……。　
@ENG:

@IDX:59211
@OFF:0x1ee6
@SPK:［鏑木］
@JPN:　よう。今日もまた随分と早いな……だいぶこの仕事に慣れてきたんじゃないか？
@ENG:

@IDX:59214
@OFF:0x1f66
@SPK:[\protag]
@JPN:　いやあ、自分でもそう思いますよ。
@ENG:

@IDX:59216
@OFF:0x1fcb
@SPK:［鏑木］
@JPN:　仕上がりも完璧だし、早さも申し分ない。これなら俺の仕事と比べても遜色ないだろう。
@ENG:

@IDX:59219
@OFF:0x2053
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか？　ありがとうございます。
@ENG:

@IDX:59221
@OFF:0x20bc
@SPK:［鏑木］
@JPN:　この調子で夜のほうも頼むぞ。
@ENG:

@IDX:59224
@OFF:0x2110
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　夜のほうって何のことですか？
@ENG:

@IDX:59226
@OFF:0x2177
@SPK:［鏑木］
@JPN:　何だ？　聞いてないのか？　今日の仕事は朝と夜の２回だぞ？
@ENG:

@IDX:59229
@OFF:0x21e7
@SPK:[\protag]
@JPN:　今日は２回？　僕、そんなこと聞いてませんよ。
@ENG:

@IDX:59231
@OFF:0x22d2
@SPK:［鏑木］
@JPN:　聞いてないって言われてもな、もう決まってることだし。
@ENG:

@IDX:59234
@OFF:0x233e
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、別にイヤだって言ってるんじゃないんです。ただ、ちょっと急な話に驚いただけで。
@ENG:

@IDX:59236
@OFF:0x23d3
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そうか。それにしても仕方のないやつだな、お前の担当は。連絡事項ぐらいちゃんと伝えられんのか？
@ENG:

@IDX:59239
@OFF:0x2467
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、真魚……佐伯さんのこと叱らないであげてくれますか？
@ENG:

@IDX:59241
@OFF:0x24e4
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ん？　どうしてだ？　お前が迷惑かけられたんだぞ？
@ENG:

@IDX:59244
@OFF:0x254c
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、彼女もまだ担当になったばかりですし……。
@ENG:

@IDX:59246
@OFF:0x25bf
@SPK:［鏑木］
@JPN:　あんまり甘やかすのはあいつのためにならんと思うぞ？
@ENG:

@IDX:59249
@OFF:0x2629
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですけど……僕からちゃんと言っておきますから。
@ENG:

@IDX:59251
@OFF:0x26a0
@SPK:［鏑木］
@JPN:　分かった。お前がそう言うんならそうしよう。
@ENG:

@IDX:59254
@OFF:0x2708
@SPK:[\protag]
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:59255
@OFF:0x2718
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59256
@OFF:0x2726
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59257
@OFF:0x2734
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59258
@OFF:0x2748
@SPK:
@JPN:ん？　何ですか人の顔をじっと見たりして。
@ENG:

@IDX:59260
@OFF:0x27b3
@SPK:［鏑木］
@JPN:　いや、お前も成長したと思ってな。
@ENG:

@IDX:59263
@OFF:0x280b
@SPK:[\protag]
@JPN:　は？　何言ってるんですか？
@ENG:

@IDX:59265
@OFF:0x286a
@SPK:［鏑木］
@JPN:　……いや、何でもない。気にするな。
@ENG:

@IDX:59268
@OFF:0x28c4
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ。
@ENG:

@IDX:59270
@OFF:0x290f
@SPK:［鏑木］
@JPN:　それじゃあ、夜も頼むぞ。
@ENG:

@IDX:59273
@OFF:0x295f
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい、分かりました。それじゃあ失礼します。
@ENG:

@IDX:59275
@OFF:0x29ce
@SPK:［鏑木］
@JPN:　おう、お疲れ。
@ENG:

@IDX:59277
@OFF:0x2b6e
@SPK:［真魚］
@JPN:　おかえり！
@ENG:

@IDX:59280
@OFF:0x2bb0
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、ただいま……
@ENG:

@IDX:59281
@OFF:0x2bd0
@SPK:
@JPN:じゃなくて真魚。
@ENG:

@IDX:59283
@OFF:0x2c99
@SPK:［真魚］
@JPN:　ん？　なに？
@ENG:

@IDX:59286
@OFF:0x2cdd
@SPK:[\protag]
@JPN:　お前、何か言い忘れてたことがあるんじゃないか？
@ENG:

@IDX:59288
@OFF:0x2dca
@SPK:［真魚］
@JPN:　ドキッ！
@ENG:

@IDX:59291
@OFF:0x2e0a
@SPK:[\protag]
@JPN:　例えば、今日の仕事のスケジュールとか。
@ENG:

@IDX:59293
@OFF:0x2eef
@SPK:［真魚］
@JPN:　ど、どうしてそのことを？
@ENG:

@IDX:59296
@OFF:0x2f3f
@SPK:[\protag]
@JPN:　鏑木さんに言われたよ。夜も頼むってな。
@ENG:

@IDX:59298
@OFF:0x3024
@SPK:［真魚］
@JPN:　ご、ゴメン。
@ENG:

@IDX:59301
@OFF:0x3068
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、別に怒っちゃいないよ。
@ENG:

@IDX:59303
@OFF:0x313f
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほっ、良かった。
@ENG:

@IDX:59306
@OFF:0x3187
@SPK:[\protag]
@JPN:　でもな、もし鏑木さんが教えてくれなくて、真魚が忘れたままだったらどうなってたか考えてみ？
@ENG:

@IDX:59308
@OFF:0x329a
@SPK:［真魚］
@JPN:　え？　きみが夜の仕事を知らないままだったらってこと？
@ENG:

@IDX:59311
@OFF:0x3306
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう。
@ENG:

@IDX:59313
@OFF:0x33cb
@SPK:［真魚］
@JPN:　んー、夜に電話して『急にそんなこと言うな！』ってきみに怒られる。
@ENG:

@IDX:59316
@OFF:0x3443
@SPK:[\protag]
@JPN:　それならまだいいほうだぞ。
@ENG:

@IDX:59318
@OFF:0x3518
@SPK:［真魚］
@JPN:　えっ？　どうして？
@ENG:

@IDX:59321
@OFF:0x3562
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕だって出かけることがあるかもしれないだろ？　それにもしかしたら早く寝ちゃって、電話に気づかないかもしれないし。
@ENG:

@IDX:59323
@OFF:0x3691
@SPK:［真魚］
@JPN:　そ、それは困るよ……。
@ENG:

@IDX:59326
@OFF:0x36df
@SPK:[\protag]
@JPN:　だろ？　だからもう忘れたりしないでくれよ？
@ENG:

@IDX:59328
@OFF:0x37c4
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、分かった。これからは気をつけるよ。
@ENG:

@IDX:59331
@OFF:0x3824
@SPK:[\protag]
@JPN:　よし、この話はこれで終わり。報告書は夜にまとめてでいいんだろ？
@ENG:

@IDX:59333
@OFF:0x38a7
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。そういうこと。
@ENG:

@IDX:59336
@OFF:0x38f3
@SPK:[\protag]
@JPN:　時間の方はまだ決まってないのか？
@ENG:

@IDX:59338
@OFF:0x3958
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、ちゃんと決まったら連絡するよ。
@ENG:

@IDX:59341
@OFF:0x39b4
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか、忘れるなよ？
@ENG:

@IDX:59343
@OFF:0x3acd
@SPK:［真魚］
@JPN:　だ、大丈夫だよぉ。一日に何度も失敗しないってばぁ。
@ENG:

@IDX:59346
@OFF:0x3b37
@SPK:[\protag]
@JPN:　ハハハ、分かってるって。一応念を押しておいただけだよ。
@ENG:

@IDX:59348
@OFF:0x3bb2
@SPK:［真魚］
@JPN:　もう……その『一応』ってのが余計なんだってば。少しは信用してよね。
@ENG:

@IDX:59351
@OFF:0x3c2c
@SPK:[\protag]
@JPN:　大丈夫大丈夫。真魚のことはちゃんと信用してるから。
@ENG:

@IDX:59353
@OFF:0x3ca3
@SPK:［真魚］
@JPN:　ホントに？
@ENG:

@IDX:59356
@OFF:0x3ce5
@SPK:[\protag]
@JPN:　ホントだよ。ちゃんと電話の前で正座して待っててやるよ。
@ENG:

@IDX:59358
@OFF:0x3d60
@SPK:［真魚］
@JPN:　そ、そこまではしなくてもいいけど……。
@ENG:

@IDX:59361
@OFF:0x3dbe
@SPK:[\protag]
@JPN:　さてと、そろそろ僕はシャワーを浴びて着替えるけど、真魚はどうする？
@ENG:

@IDX:59363
@OFF:0x3e45
@SPK:［真魚］
@JPN:　ど、どうするって……？
@ENG:

@IDX:59366
@OFF:0x3e93
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕と一緒にシャワーを浴びるか？
@ENG:

@IDX:59368
@OFF:0x3f70
@SPK:［真魚］
@JPN:　ば、バカなこと言わないでよ！　私、もう行くけど、夜の仕事のこと忘れないでよ！
@ENG:

@IDX:59369
@OFF:0x4008
@SPK:
@JPN:　真魚は頬を赤くして出て行ってしまった。
@ENG:

@IDX:59370
@OFF:0x403e
@SPK:
@JPN:　いつもなら、僕があの役をやっている。
@ENG:

@IDX:59371
@OFF:0x4072
@SPK:
@JPN:　そして、僕の役は副院長か真魚。
@ENG:

@IDX:59372
@OFF:0x40a0
@SPK:
@JPN:　心の余裕のなせる業だろうか？
@ENG:

@IDX:59373
@OFF:0x40cc
@SPK:
@JPN:　今までは言えなかったようなことが、わりと平気で　口に出せる。
@ENG:

@IDX:59374
@OFF:0x4118
@SPK:
@JPN:　鏑木さんが言っていた僕の成長とは、こういうこと　を指して言ったのだろうか？
@ENG:

@IDX:59375
@OFF:0x42ed
@SPK:
@JPN:　ゴロリと寝転がって、天井のシミの数を数える。
@ENG:

@IDX:59376
@OFF:0x4329
@SPK:
@JPN:　一つ、二つ、三つ……。
@ENG:

@IDX:59377
@OFF:0x434f
@SPK:
@JPN:　朝の仕事が終わった後、僕は部屋に戻って時間を潰　していた。
@ENG:

@IDX:59378
@OFF:0x4399
@SPK:
@JPN:　ゆっくりとシャワーを浴びて、ホルマリンのにおい　を落とした後でも、真田さんとの約束の時間までは　まだだいぶあったからだ。
@ENG:

@IDX:59379
@OFF:0x442b
@SPK:
@JPN:　……と言っても、最初からこうしてゴロゴロしてい　たわけではない。
@ENG:

@IDX:59380
@OFF:0x447b
@SPK:
@JPN:　最初は勉強する気で、参考書を開いた。
@ENG:

@IDX:59381
@OFF:0x44af
@SPK:
@JPN:　しかし、ものの５分もしないうちにソワソワして来　てしまって、まるで落ち着けない。
@ENG:

@IDX:59382
@OFF:0x450f
@SPK:
@JPN:　結局こうして、ただ何もせず時間を潰すことになっ　たのだ。
@ENG:

@IDX:59383
@OFF:0x4557
@SPK:
@JPN:　いや、何もしていないと言うのは正確ではない。
@ENG:

@IDX:59384
@OFF:0x4593
@SPK:
@JPN:　これからのこと、お弁当のこと……そして真田さん　のことを考えていた。
@ENG:

@IDX:59385
@OFF:0x45f7
@SPK:
@JPN:　ふと時計に目をやると、いつの間にかお昼休み近く　になっていた。
@ENG:

@IDX:59386
@OFF:0x4645
@SPK:
@JPN:　そろそろ約束の場所に行こう。
@ENG:

@IDX:59387
@OFF:0x4671
@SPK:
@JPN:　あの雑木林の広場に。
@ENG:

@IDX:59388
@OFF:0x4758
@SPK:
@JPN:　やっぱり、お昼時の中庭は人出が多いな。
@ENG:

@IDX:59389
@OFF:0x478e
@SPK:
@JPN:　ほとんどの木陰が、看護婦や病院職員たちによって　占領されている。
@ENG:

@IDX:59390
@OFF:0x47f0
@SPK:
@JPN:　真田さんはもう来ているだろうか？
@ENG:

@IDX:59391
@OFF:0x4820
@SPK:
@JPN:　少し早足になって、雑木林を目指す。
@ENG:

@IDX:59392
@OFF:0x4852
@SPK:
@JPN:　淡い期待が心を浮き立たせる。
@ENG:

@IDX:59393
@OFF:0x48e3
@SPK:
@JPN:　どれくらいぶりだろう。
@ENG:

@IDX:59394
@OFF:0x4909
@SPK:
@JPN:　こんなに気持ちが浮き立つのは。
@ENG:

@IDX:59395
@OFF:0x4937
@SPK:
@JPN:　ウキウキしてドキドキした感じ。
@ENG:

@IDX:59396
@OFF:0x4965
@SPK:
@JPN:　胸の中で何かが膨らんでいるような感じ。
@ENG:

@IDX:59397
@OFF:0x499b
@SPK:
@JPN:　毎日の死体洗いでささくれ立っていた心が、温かく　癒されていくのを感じる。
@ENG:

@IDX:59398
@OFF:0x4a6d
@SPK:
@JPN:　木立を抜けて広場に出る。
@ENG:

@IDX:59399
@OFF:0x4a95
@SPK:
@JPN:　そこには期待した光景は広がっていなかった。
@ENG:

@IDX:59400
@OFF:0x4acf
@SPK:
@JPN:　雑木林の広場には誰もいなかった。
@ENG:

@IDX:59401
@OFF:0x4b0f
@SPK:
@JPN:　フワフワと膨らみかけていた心が、シュルシュルと　しぼみ始める。
@ENG:

@IDX:59402
@OFF:0x4b5d
@SPK:
@JPN:　ガックリと肩を落とす。
@ENG:

@IDX:59403
@OFF:0x4b83
@SPK:
@JPN:　その行為は、自分がどれだけウキウキしていたかを　改めて認識させる。
@ENG:

@IDX:59404
@OFF:0x4be9
@SPK:
@JPN:　もしかすると、僕は真田さんのことを……。
@ENG:

@IDX:59406
@OFF:0x4cdc
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ！　バイト君、来てくれたんだ！
@ENG:

@IDX:59409
@OFF:0x4d36
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわっ！！
@ENG:

@IDX:59411
@OFF:0x4e05
@SPK:［美和子］
@JPN:　きゃっ！！
@ENG:

@IDX:59414
@OFF:0x4e47
@SPK:[\protag]
@JPN:　さささ真田さん！！！
@ENG:

@IDX:59416
@OFF:0x4f18
@SPK:［美和子］
@JPN:　もう、急に大声出さないでよ。ビックリしちゃったじゃない。
@ENG:

@IDX:59419
@OFF:0x4f88
@SPK:[\protag]
@JPN:　す、すいません。
@ENG:

@IDX:59420
@OFF:0x4fce
@SPK:
@JPN:　血液が逆流して顔に集中する。
@ENG:

@IDX:59421
@OFF:0x4ffa
@SPK:
@JPN:　カーッと顔が赤くなるのを感じる。
@ENG:

@IDX:59422
@OFF:0x503a
@SPK:
@JPN:　まさか……独り言とか言ってないよな。
@ENG:

@IDX:59423
@OFF:0x506e
@SPK:
@JPN:　大丈夫だよな。
@ENG:

@IDX:59424
@OFF:0x508c
@SPK:
@JPN:　言ってたとしても聞かれてないよな。
@ENG:

@IDX:59425
@OFF:0x50be
@SPK:
@JPN:　大丈夫だよな……。
@ENG:

@IDX:59426
@OFF:0x50e0
@SPK:
@JPN:　大丈夫だよな！
@ENG:

@IDX:59427
@OFF:0x5171
@SPK:
@JPN:　グルグルと螺旋を描き、意味を成さない思考が頭を　支配する。
@ENG:

@IDX:59428
@OFF:0x51bb
@SPK:
@JPN:　何度も何度も同じことを頭の中でこねくり回す。
@ENG:

@IDX:59429
@OFF:0x5209
@SPK:
@JPN:　大丈夫だよな……。
@ENG:

@IDX:59430
@OFF:0x522b
@SPK:
@JPN:　大丈夫だよな。
@ENG:

@IDX:59431
@OFF:0x5249
@SPK:
@JPN:　大丈夫だよな！
@ENG:

@IDX:59433
@OFF:0x52b2
@SPK:［美和子］
@JPN:　……くん、……イト君、バイト君！！
@ENG:

@IDX:59436
@OFF:0x530c
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、はい！！
@ENG:

@IDX:59438
@OFF:0x542b
@SPK:［美和子］
@JPN:　大丈夫？
@ENG:

@IDX:59441
@OFF:0x546b
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、だ、大丈夫です。ちょっとボーッとしちゃって。
@ENG:

@IDX:59443
@OFF:0x54e2
@SPK:［美和子］
@JPN:　もしかして、また熱中症になりかけたとか？
@ENG:

@IDX:59446
@OFF:0x5542
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ。そういうわけじゃありません。ちょっと気が動転しちゃっただけで……。
@ENG:

@IDX:59448
@OFF:0x564b
@SPK:［美和子］
@JPN:　……？　気が動転ってどういうこと？
@ENG:

@IDX:59451
@OFF:0x56a5
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………あの、急に真田さんが来たからビックリしちゃって。
@ENG:

@IDX:59453
@OFF:0x5724
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？　でも私が来るって分かってたでしょ？
@ENG:

@IDX:59456
@OFF:0x5784
@SPK:[\protag]
@JPN:　それはそうなんですけど……。
@ENG:

@IDX:59458
@OFF:0x585d
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっ、暗い顔しないでよ。責めてるわけじゃないんだから。ほらほら、笑って……ね？
@ENG:

@IDX:59459
@OFF:0x58e1
@SPK:
@JPN:　そう言って真田さんは僕に微笑みかけてくれる。
@ENG:

@IDX:59460
@OFF:0x591d
@SPK:
@JPN:　柔らかい日差しのような笑顔が、沈みかけた僕の心　に浮き上がる力を与えてくれる。
@ENG:

@IDX:59462
@OFF:0x59c6
@SPK:［美和子］
@JPN:　そうそう。そうやって笑ってる方がいいわよ。
@ENG:

@IDX:59463
@OFF:0x5a26
@SPK:
@JPN:　笑顔と笑顔のキャッチボール。
@ENG:

@IDX:59464
@OFF:0x5a52
@SPK:
@JPN:　二人の笑顔が木漏れ日の差すその広場を、いっそう　明るく光り輝かせる。
@ENG:

@IDX:59466
@OFF:0x5b61
@SPK:［美和子］
@JPN:　さてバイト君。どうして私が今日ここにキミを呼んだか分かるかな？
@ENG:

@IDX:59467
@OFF:0x5bd3
@SPK:
@JPN:　その真田さんの手には大きな包みがある。
@ENG:

@IDX:59468
@OFF:0x5c09
@SPK:
@JPN:　一人分のお弁当にしては大きすぎる包み。
@ENG:

@IDX:59469
@OFF:0x5c3f
@SPK:
@JPN:　だいたいの予想はついている。
@ENG:

@IDX:59470
@OFF:0x5c6b
@SPK:
@JPN:　おそらく中身は……。
@ENG:

@IDX:59471
@OFF:0x5ca1
@SPK:
@JPN:　……これって答えてもいいのか？
@ENG:

@IDX:59472
@OFF:0x5ccf
@SPK:
@JPN:　何となく分からないふりをしていた方がいいような　気もするんだけど。
@ENG:

@IDX:59474
@OFF:0x5d6c
@SPK:［美和子］
@JPN:　あれ？　もしかして分からないの？
@ENG:

@IDX:59475
@OFF:0x5dc2
@SPK:
@JPN:　どうしよう？
@ENG:

@IDX:59476
@OFF:0x5dde
@SPK:
@JPN:　分からないふりをした方がいいのか？
@ENG:

@IDX:59477
@OFF:0x5e10
@SPK:
@JPN:　それとも正直に答えた方がいいのか？
@ENG:

@IDX:59478
@OFF:0x5e56
@SPK:
@JPN:分からないふりをする
@ENG:

@IDX:59479
@OFF:0x5e71
@SPK:
@JPN:分かっていると答える
@ENG:

@IDX:59482
@OFF:0x5ee2
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみません。分からないです。
@ENG:

@IDX:59484
@OFF:0x5fbb
@SPK:［美和子］
@JPN:　ウソ？　ホントに？
@ENG:

@IDX:59487
@OFF:0x6005
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。
@ENG:

@IDX:59489
@OFF:0x60cc
@SPK:［美和子］
@JPN:　そっか。分からないんだ。じゃあビックリするかもね。
@ENG:

@IDX:59492
@OFF:0x6136
@SPK:[\protag]
@JPN:　ビックリするようなことなんですか？
@ENG:

@IDX:59494
@OFF:0x6215
@SPK:［美和子］
@JPN:　きっとね……それじゃあ発表するよ。
@ENG:

@IDX:59496
@OFF:0x62f4
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃじゃーん。今日はなんとキミの分のお弁当まで作ってきちゃいましたー！！　さ、座って座って。
@ENG:

@IDX:59497
@OFF:0x6392
@SPK:
@JPN:　昨日のように地面にシートを広げる。
@ENG:

@IDX:59498
@OFF:0x63c4
@SPK:
@JPN:　真田さんは、その上に大きな包みを解き始めた。
@ENG:

@IDX:59499
@OFF:0x6400
@SPK:
@JPN:　現れ出る二人分のお弁当。
@ENG:

@IDX:59500
@OFF:0x6428
@SPK:
@JPN:　ニコニコと嬉しそうに広げていく。
@ENG:

@IDX:59503
@OFF:0x64a1
@SPK:[\protag]
@JPN:　やだなぁ。僕だってそこまで鈍くはありませんよ。お昼をごちそうしてもらえるんですよね？
@ENG:

@IDX:59505
@OFF:0x65b2
@SPK:［美和子］
@JPN:　なぁんだ……やっぱり分かってたんだ。
@ENG:

@IDX:59508
@OFF:0x660e
@SPK:[\protag]
@JPN:　もしかして、僕が分からないとでも思ってたんですか？
@ENG:

@IDX:59510
@OFF:0x66fd
@SPK:［美和子］
@JPN:　んー、もしかしたら分かってないかもなぁって思ってた。
@ENG:

@IDX:59513
@OFF:0x6769
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そこまで鈍くありませんよ。
@ENG:

@IDX:59515
@OFF:0x6844
@SPK:［美和子］
@JPN:　せっかくビックリさせようと思ってたのに……
@ENG:

@IDX:59516
@OFF:0x6902
@SPK:
@JPN:まあいいや。それじゃあ、お昼にしようか？
@ENG:

@IDX:59517
@OFF:0x696a
@SPK:
@JPN:　昨日のように地面にシートを広げる。
@ENG:

@IDX:59518
@OFF:0x699c
@SPK:
@JPN:　真田さんは、その上に大きな包みを解き始めた。
@ENG:

@IDX:59519
@OFF:0x69d8
@SPK:
@JPN:　現れ出る二人分のお弁当。
@ENG:

@IDX:59520
@OFF:0x6a00
@SPK:
@JPN:　鼻歌を歌いながら、シートの上に広げていく。
@ENG:

@IDX:59522
@OFF:0x6b19
@SPK:［美和子］
@JPN:　ほら、キミも座って。
@ENG:

@IDX:59525
@OFF:0x6b65
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:59527
@OFF:0x6c72
@SPK:［美和子］
@JPN:　あれ？　もしかして嬉しくなかった？
@ENG:

@IDX:59530
@OFF:0x6ccc
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ……そんなことありませんよ。嬉しすぎてちょっと言葉が出なくって。
@ENG:

@IDX:59532
@OFF:0x6e17
@SPK:［美和子］
@JPN:　うんうんうん。そこまで喜んでくれておねーさんも嬉しいよ。まあでも、この真田美和子さんの手料理が嬉しくないはずがないもんねぇ。
@ENG:

@IDX:59533
@OFF:0x6f7b
@SPK:
@JPN:　真田さんの顔が限りなく緩む。
@ENG:

@IDX:59534
@OFF:0x6fa7
@SPK:
@JPN:　無警戒でだらしなくさえ思えるような笑顔。
@ENG:

@IDX:59535
@OFF:0x6fdf
@SPK:
@JPN:　だが、それはつまり僕には気を許してくれていると　いうこと。
@ENG:

@IDX:59536
@OFF:0x7029
@SPK:
@JPN:　僕の前では飾らない自分を見せてくれているという　こと。
@ENG:

@IDX:59537
@OFF:0x707f
@SPK:
@JPN:　この普段はあまり見せない笑顔で見つめられると、　何も言えなくなってしまう。
@ENG:

@IDX:59538
@OFF:0x70d9
@SPK:
@JPN:　キリッとした顔とのギャップが、余計に真田さんの　笑顔を可愛らしく見せる。
@ENG:

@IDX:59541
@OFF:0x716d
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、いいんですか？
@ENG:

@IDX:59543
@OFF:0x7284
@SPK:［美和子］
@JPN:　何が？
@ENG:

@IDX:59546
@OFF:0x72c2
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕のためにお弁当なんか作ってもらっちゃって。真田さんの彼氏に悪い気がするんですけど……。
@ENG:

@IDX:59548
@OFF:0x741d
@SPK:［美和子］
@JPN:　いないよ、そんなの。
@ENG:

@IDX:59551
@OFF:0x7469
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:59553
@OFF:0x7570
@SPK:［美和子］
@JPN:　も～、そんなことはどうでもいいから。
@ENG:

@IDX:59554
@OFF:0x7644
@SPK:
@JPN:さ、食べて食べて。
@ENG:

@IDX:59557
@OFF:0x768c
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい。じゃあ、いただきます。
@ENG:

@IDX:59558
@OFF:0x76e4
@SPK:
@JPN:　箸を受け取って、お弁当に手をつけ始める。
@ENG:

@IDX:59560
@OFF:0x7767
@SPK:［美和子］
@JPN:　どう？
@ENG:

@IDX:59563
@OFF:0x77a5
@SPK:[\protag]
@JPN:　ん……美味しいです。
@ENG:

@IDX:59565
@OFF:0x78bc
@SPK:［美和子］
@JPN:　やっぱりねぇ。
@ENG:

@IDX:59566
@OFF:0x78fe
@SPK:
@JPN:　真田さんはお弁当を食べる僕を見つめてニコニコと　終始笑顔を浮かべている。
@ENG:

@IDX:59567
@OFF:0x7956
@SPK:
@JPN:　時折、それを食べろ、あれを食べろと注文をつけて　きて、その料理のエピソードを語ったりする。
@ENG:

@IDX:59568
@OFF:0x79d0
@SPK:
@JPN:　昨日の昼食も楽しかったが、今日の昼食はさらに楽　しい。
@ENG:

@IDX:59569
@OFF:0x7a16
@SPK:
@JPN:　真田さんが僕のために弁当を作ってきてくれた。
@ENG:

@IDX:59570
@OFF:0x7a52
@SPK:
@JPN:　その事実が気分を浮き立たせるのかもしれない。
@ENG:

@IDX:59571
@OFF:0x7aa0
@SPK:
@JPN:　そんな感じで二人で食べるお昼ご飯は、久しぶりの　満足感を僕に与えてくれた。
@ENG:

@IDX:59574
@OFF:0x7c19
@SPK:[\protag]
@JPN:　ごちそうさまでした。
@ENG:

@IDX:59576
@OFF:0x7c74
@SPK:［美和子］
@JPN:　おそまつさまでした……どうだった？　今日のお弁当？
@ENG:

@IDX:59579
@OFF:0x7cde
@SPK:[\protag]
@JPN:　昨日も美味しいと思ったんですけど、今日のはもっと美味しく感じました。ホントにありがとうございます。久しぶりに満腹になりました。
@ENG:

@IDX:59581
@OFF:0x7da3
@SPK:［美和子］
@JPN:　そっか。満足してもらえて嬉しいよ。でさ、お弁当のお礼って言うのもなんだけど、今日私の仕事が終わったらちょっとつき合わない？
@ENG:

@IDX:59584
@OFF:0x7e55
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　今日ですか？
@ENG:

@IDX:59586
@OFF:0x7eae
@SPK:［美和子］
@JPN:　そ。今日、私の仕事が終わったらさ、ちょっとつき合ってくれない？
@ENG:

@IDX:59589
@OFF:0x7f24
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみません。今日は夜の仕事も入っちゃってるんです。
@ENG:

@IDX:59591
@OFF:0x8059
@SPK:［美和子］
@JPN:　そうなんだ。仕事じゃしょうがないね。
@ENG:

@IDX:59594
@OFF:0x80b5
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、誤解しないでくださいね。つき合うのが嫌ってわけじゃないんです……。
@ENG:

@IDX:59596
@OFF:0x8200
@SPK:［美和子］
@JPN:　いいのいいの、別に怒ってないから気にしないで。
@ENG:

@IDX:59598
@OFF:0x83a8
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃ、そろそろ私行くね。
@ENG:

@IDX:59601
@OFF:0x83f8
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい、ごちそうさまでした。あの……今日の夜、つき合えなくてすみません。
@ENG:

@IDX:59603
@OFF:0x8489
@SPK:［美和子］
@JPN:　いいのいいの、そんなに気にしないで。じゃ、明日も楽しみにしててね。
@ENG:

@IDX:59606
@OFF:0x852d
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、明日？
@ENG:

@IDX:59607
@OFF:0x8569
@SPK:
@JPN:　謎の言葉……。
@ENG:

@IDX:59608
@OFF:0x8587
@SPK:
@JPN:　と言っても明日もお弁当を作ってきてくれるという　ことなのだろう。
@ENG:

@IDX:59609
@OFF:0x85d7
@SPK:
@JPN:　明日も真田さんのお弁当が食べられる。
@ENG:

@IDX:59610
@OFF:0x860b
@SPK:
@JPN:　数日前までは、こんなことになるなんて予想もして　いなかった。
@ENG:

@IDX:59611
@OFF:0x8657
@SPK:
@JPN:　いったい何が功を奏して、こうなったのだろうか。　
@ENG:

@IDX:59613
@OFF:0x878b
@SPK:［女の声］
@JPN:　……何をしていたの？　あんなところで。
@ENG:

@IDX:59617
@OFF:0x8871
@SPK:[\protag]
@JPN:　副院長……。
@ENG:

@IDX:59619
@OFF:0x88c2
@SPK:［千草］
@JPN:　雑木林の奥で何をやっていたの？
@ENG:

@IDX:59622
@OFF:0x8918
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ……別に……。
@ENG:

@IDX:59624
@OFF:0x896f
@SPK:［千草］
@JPN:　私には言えないことなのね。
@ENG:

@IDX:59627
@OFF:0x89c1
@SPK:[\protag]
@JPN:　そういうわけじゃありませんけど……。
@ENG:

@IDX:59629
@OFF:0x8aa4
@SPK:［千草］
@JPN:　まあいいわ……もうあなたのことなんてどうでもいいし。
@ENG:

@IDX:59630
@OFF:0x8b1a
@SPK:
@JPN:　そう言って副院長は立ち去ってしまった。
@ENG:

@IDX:59631
@OFF:0x8b50
@SPK:
@JPN:　なぜかその瞳は、今まで見たことがないほど冷たい　光を帯びていた。
@ENG:

@IDX:59632
@OFF:0x8ba0
@SPK:
@JPN:　そして彼女が去り際に発した呟きは、僕には信じら　れない……いや、信じたくないような内容だった。　
@ENG:

@IDX:59633
@OFF:0x8cd8
@SPK:
@JPN:　ゴロゴロと惰眠を貪りながら、午後の貴重な時間を　浪費した。
@ENG:

@IDX:59634
@OFF:0x8d22
@SPK:
@JPN:　正確な仕事の時間は聞いていないが、今までは大体　８時からだった。
@ENG:

@IDX:59635
@OFF:0x8d72
@SPK:
@JPN:　今の今まで連絡がこなかったと言うことは、今日も　おそらくそのくらいの時間なのだろう。
@ENG:

@IDX:59636
@OFF:0x8dd6
@SPK:
@JPN:　だとするともうすぐ連絡があるはずだ。
@ENG:

@IDX:59637
@OFF:0x8e0a
@SPK:
@JPN:　そろそろ準備を始めた方がいいだろうな。
@ENG:

@IDX:59638
@OFF:0x8e4e
@SPK:
@JPN:　バッグを開けて、使用済みのバスタオルを出す。
@ENG:

@IDX:59640
@OFF:0x8ec4
@SPK:　洗濯籠に放り込んで、替えのバスタオルを
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59641
@OFF:0x8ed2
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59642
@OFF:0x8ef4
@SPK:
@JPN:？
@ENG:

@IDX:59643
@OFF:0x8f04
@SPK:
@JPN:　なんだ、このにおいは？
@ENG:

@IDX:59644
@OFF:0x8f2a
@SPK:
@JPN:　クンクンと鼻を鳴らして、臭気の元を探す。
@ENG:

@IDX:59645
@OFF:0x8f68
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:59646
@OFF:0x8f78
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59647
@OFF:0x8f86
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59648
@OFF:0x8f94
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59649
@OFF:0x8fa2
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59650
@OFF:0x8fb0
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59651
@OFF:0x8fd2
@SPK:
@JPN:あった。
@ENG:

@IDX:59652
@OFF:0x8fe8
@SPK:
@JPN:　臭っていたのはツナギの下に着ていたインナー用の　シャツだった。
@ENG:

@IDX:59653
@OFF:0x9042
@SPK:
@JPN:　ホルマリンと汗のにおいが入り混じり、異様な臭気　を漂わせるシャツ……。
@ENG:

@IDX:59654
@OFF:0x9098
@SPK:
@JPN:　こんなものを着ていたのか……。
@ENG:

@IDX:59655
@OFF:0x90c6
@SPK:
@JPN:　自らの無頓着ぶりに呆れながら、代わりにジャージ　を詰める。
@ENG:

@IDX:59656
@OFF:0x9110
@SPK:
@JPN:　このシャツはもう捨てるしかないだろう。
@ENG:

@IDX:59657
@OFF:0x9146
@SPK:
@JPN:　ビニールに入れて臭気が外に漏れないように厳重に　口を閉め、役目を終えたそのシャツをゴミ箱に放り　込んだ。
@ENG:

@IDX:59658
@OFF:0x91e8
@SPK:
@JPN:　バッグを閉じると同時に電話のベルが鳴り響く。
@ENG:

@IDX:59659
@OFF:0x9224
@SPK:
@JPN:　時計の針は７時半を少し過ぎた頃。
@ENG:

@IDX:59660
@OFF:0x9254
@SPK:
@JPN:　おそらく真魚からの電話だろう。
@ENG:

@IDX:59661
@OFF:0x9282
@SPK:
@JPN:　この時間に連絡がくると言うことは、予想通り８時　から仕事のようだ。
@ENG:

@IDX:59664
@OFF:0x9322
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい、もしもし？
@ENG:

@IDX:59666
@OFF:0x9389
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、私。仕事の時間が決まったよ。８時から始められるって。
@ENG:

@IDX:59669
@OFF:0x93f9
@SPK:[\protag]
@JPN:　了解……今、準備が終わったところなんだ。すぐに行くよ。
@ENG:

@IDX:59671
@OFF:0x9474
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、それでね……私、これから用事があって、ミーティングに行けないんだ。電話で済ませてもいいかな……？
@ENG:

@IDX:59674
@OFF:0x9510
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕は別に構わないけど、いいのか？
@ENG:

@IDX:59676
@OFF:0x9575
@SPK:［真魚］
@JPN:　ホントはダメなんだけどね。バレなければ平気だよ。
@ENG:

@IDX:59679
@OFF:0x95dd
@SPK:[\protag]
@JPN:　バレなければって、お前な……。
@ENG:

@IDX:59681
@OFF:0x9640
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほら、今なら、周りには誰もいないから……一度しか言わないから、よく聞いてね？
@ENG:

@IDX:59684
@OFF:0x96c4
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、ああ……。
@ENG:

@IDX:59686
@OFF:0x9717
@SPK:［真魚］
@JPN:　男性で数は１体。朝のと同じで、傷もないって。
@ENG:

@IDX:59689
@OFF:0x977b
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かった……。
@ENG:

@IDX:59691
@OFF:0x97ce
@SPK:［真魚］
@JPN:　本当なら、直接伝えなくちゃいけないのに……ゴメンね。
@ENG:

@IDX:59694
@OFF:0x983a
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいって別に。もうやっちゃったんだから気にするなよ。……大事な用なのか？
@ENG:

@IDX:59696
@OFF:0x98c7
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……まあね……あっ！　患者さんが来ちゃう！　ゴメン、もう切るね？
@ENG:

@IDX:59699
@OFF:0x9943
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ、ちょっと待て！　仕事後のミーティングは？
@ENG:

@IDX:59701
@OFF:0x99b6
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、うん。ちょっと遅くなるかもしれないけど、たぶん行けると思うよ。だから先に帰り支度を済ませておいて。
@ENG:

@IDX:59704
@OFF:0x9a54
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かった……シャワー浴びてるかもしれないから、入る時は気をつけてくれよ？
@ENG:

@IDX:59706
@OFF:0x9ae1
@SPK:［真魚］
@JPN:　ノックでしょ？　分かってるって。
@ENG:

@IDX:59709
@OFF:0x9b39
@SPK:[\protag]
@JPN:　ノックだけじゃなくて……まあ、いいや。じゃあ、あとでな。
@ENG:

@IDX:59711
@OFF:0x9bb6
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、じゃあね。
@ENG:

@IDX:59712
@OFF:0x9c04
@SPK:
@JPN:　真魚は来ないのか……。
@ENG:

@IDX:59713
@OFF:0x9c2a
@SPK:
@JPN:　何となくタイミングを外されたような、肩透かしを　食わされたような感覚だ。
@ENG:

@IDX:59714
@OFF:0x9c82
@SPK:
@JPN:　予想していた手順が狂うと、それだけでテンション　が下がり気味になる。
@ENG:

@IDX:59715
@OFF:0x9cf2
@SPK:
@JPN:　パンパンと顔を叩いて気合を入れなおし、バッグを　肩にかける。
@ENG:

@IDX:59717
@OFF:0x9d62
@SPK:　……よし。
@JPN:死体を洗いに行こう。
@ENG:

@IDX:59718
@OFF:0x9e63
@SPK:
@JPN:　更衣室で着替えを済ませる。
@ENG:

@IDX:59719
@OFF:0x9e8d
@SPK:
@JPN:　時計を見ると、８時ジャストだった。
@ENG:

@IDX:59720
@OFF:0x9ebf
@SPK:
@JPN:　なんとなく嬉しくなり、その気持ちを抱えたまま洗　い場へと向かった。
@ENG:

@IDX:59721
@OFF:0x9fdc
@SPK:
@JPN:　だがそんな気分も、作業を開始するまでのこと。
@ENG:

@IDX:59722
@OFF:0xa018
@SPK:
@JPN:　死体を目にした途端に、心は無心に包まれ、全ての　感情は排除される。
@ENG:

@IDX:59723
@OFF:0xa06a
@SPK:
@JPN:　ただただ身体を動かし続ける。
@ENG:

@IDX:59724
@OFF:0xa096
@SPK:
@JPN:　頭で考えなくても、すでに身体が作業の手順を覚え　ている。
@ENG:

@IDX:59725
@OFF:0xa0f6
@SPK:
@JPN:　真田さんの美味しいお弁当のおかげか、大した疲れ　も感じることなく作業を進められる。
@ENG:

@IDX:59726
@OFF:0xa158
@SPK:
@JPN:　身体の前面……顔……手……股間……。
@ENG:

@IDX:59727
@OFF:0xa19e
@SPK:
@JPN:　作業は次々に消化されていく。
@ENG:

@IDX:59728
@OFF:0xa1ca
@SPK:
@JPN:　僕はそれを無心で眺めているだけ。
@ENG:

@IDX:59729
@OFF:0xa20c
@SPK:
@JPN:　死体を裏返して背中を洗う。
@ENG:

@IDX:59730
@OFF:0xa236
@SPK:
@JPN:　脇の下……尻の間……。
@ENG:

@IDX:59731
@OFF:0xa26e
@SPK:
@JPN:　僕の身体が死体を洗っている。
@ENG:

@IDX:59732
@OFF:0xa29a
@SPK:
@JPN:　僕の心はただそれを眺めている。
@ENG:

@IDX:59733
@OFF:0xa2c8
@SPK:
@JPN:　ただ眺めている。
@ENG:

@IDX:59735
@OFF:0xa322
@SPK:　ただ……眺めている
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59736
@OFF:0xa330
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59737
@OFF:0xa33e
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59738
@OFF:0xa34c
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59739
@OFF:0xa360
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59740
@OFF:0xa36e
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59741
@OFF:0xa37c
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59742
@OFF:0xa38a
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59743
@OFF:0xa398
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:59745
@OFF:0xa514
@SPK:［鏑木］
@JPN:　よう、お疲れ。
@ENG:

@IDX:59748
@OFF:0xa55a
@SPK:[\protag]
@JPN:　お疲れ様です。
@ENG:

@IDX:59750
@OFF:0xa5ad
@SPK:［鏑木］
@JPN:　どうだ？　疲れたか？
@ENG:

@IDX:59753
@OFF:0xa5f9
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、全然大丈夫です。ただ……首と腰に違和感がありますね……。
@ENG:

@IDX:59755
@OFF:0xa67c
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ハハハ……そこら辺は疲れが溜まるからな。
@ENG:

@IDX:59758
@OFF:0xa6dc
@SPK:[\protag]
@JPN:　……これ、癖になったりはしませんよね？
@ENG:

@IDX:59760
@OFF:0xa747
@SPK:［鏑木］
@JPN:　寝る前にストレッチをしておけば大丈夫だ。あとはそうだな、栄養をちゃんと摂ることだな。
@ENG:

@IDX:59763
@OFF:0xa7d3
@SPK:[\protag]
@JPN:　栄養ですか？
@ENG:

@IDX:59765
@OFF:0xa824
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そうだ。きちんと食わんと疲れは取れんからな。
@ENG:

@IDX:59768
@OFF:0xa888
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かりました。
@ENG:

@IDX:59770
@OFF:0xa8db
@SPK:［鏑木］
@JPN:　じゃあ、もう上がっていいぞ。ご苦労だったな。
@ENG:

@IDX:59773
@OFF:0xa93f
@SPK:[\protag]
@JPN:　あれ？　確認はいいんですか？
@ENG:

@IDX:59775
@OFF:0xa9a0
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ。お前が洗ったんなら大丈夫だろう。それとも、きれいに洗えてる自信がないのか？
@ENG:

@IDX:59778
@OFF:0xaa28
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ。きれいになってるはずです。
@ENG:

@IDX:59780
@OFF:0xaa8d
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ならいい。早く帰ってゆっくり休め。
@ENG:

@IDX:59783
@OFF:0xaae7
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かりました。ありがとうございます。
@ENG:

@IDX:59784
@OFF:0xab9e
@SPK:
@JPN:　鏑木さんが僕を信頼してくれた。
@ENG:

@IDX:59785
@OFF:0xabcc
@SPK:
@JPN:　どんな励ましよりもそれは嬉しかった。
@ENG:

@IDX:59786
@OFF:0xac00
@SPK:
@JPN:　心に広がる温かい感覚。
@ENG:

@IDX:59787
@OFF:0xac26
@SPK:
@JPN:　明日も頑張ろう。
@ENG:

@IDX:59788
@OFF:0xac46
@SPK:
@JPN:　信頼に応えるために。
@ENG:

@IDX:59789
@OFF:0xacea
@SPK:
@JPN:　真魚は遅くなると言っていたので、先にシャワーを　浴びて着替えを済ませた。
@ENG:

@IDX:59790
@OFF:0xad42
@SPK:
@JPN:　だが、着替えが終わっても真魚が現れない。
@ENG:

@IDX:59791
@OFF:0xad7a
@SPK:
@JPN:　１０分……２０分……３０分。
@ENG:

@IDX:59792
@OFF:0xada6
@SPK:
@JPN:　いくらなんでも遅すぎる。
@ENG:

@IDX:59793
@OFF:0xadce
@SPK:
@JPN:　まさか、来るのを忘れてるんじゃないのか？
@ENG:

@IDX:59796
@OFF:0xae50
@SPK:[\protag]
@JPN:　ようやく来たか……どうぞ。
@ENG:

@IDX:59798
@OFF:0xaedb
@SPK:［男の声］
@JPN:　何だ、まだいたのか……？
@ENG:

@IDX:59802
@OFF:0xafbf
@SPK:[\protag]
@JPN:　鏑木さんでしたか……何かご用ですか？
@ENG:

@IDX:59804
@OFF:0xb028
@SPK:［鏑木］
@JPN:　帰ろうとしたら、ここから人の気配がしたんでな。それで覗いてみたんだ。まだ帰らんのか？
@ENG:

@IDX:59807
@OFF:0xb0b4
@SPK:[\protag]
@JPN:　帰りたいのは山々なんですが、真……いや、担当の佐伯さんが来ないんですよ。
@ENG:

@IDX:59809
@OFF:0xb141
@SPK:［鏑木］
@JPN:　あのちっこい看護婦か？
@ENG:

@IDX:59812
@OFF:0xb18f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。
@ENG:

@IDX:59814
@OFF:0xb1da
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そうか。どうしたんだろうな？
@ENG:

@IDX:59817
@OFF:0xb22e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……用事があって遅れるって言ってましたけど。
@ENG:

@IDX:59819
@OFF:0xb29f
@SPK:［鏑木］
@JPN:　用事？　仕事なのか？
@ENG:

@IDX:59822
@OFF:0xb2eb
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、そこまでは聞いていませんが……。
@ENG:

@IDX:59824
@OFF:0xb356
@SPK:［鏑木］
@JPN:　……そうか、まあいい。それで、お前はまだ待ってるのか？
@ENG:

@IDX:59827
@OFF:0xb3c4
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。あと少し待ってみます。
@ENG:

@IDX:59829
@OFF:0xb425
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そうか。じゃあ、俺はもう上がるから帰る時に明かりを消していってくれ。
@ENG:

@IDX:59832
@OFF:0xb4a1
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かりました。お疲れ様です。
@ENG:

@IDX:59834
@OFF:0xb502
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ……お前もあまり遅くならんうちに帰れよ。
@ENG:

@IDX:59835
@OFF:0xb590
@SPK:
@JPN:　鏑木さんは苦笑しながら、更衣室を出て行った。
@ENG:

@IDX:59836
@OFF:0xb5cc
@SPK:
@JPN:　時計を見ると、すでに９時を廻っている。
@ENG:

@IDX:59837
@OFF:0xb602
@SPK:
@JPN:　リミットは９時半……それまで待って来なければ、　真魚には悪いが帰ってしまおう。
@ENG:

@IDX:59838
@OFF:0xb727
@SPK:
@JPN:　……結局来なかった……。
@ENG:

@IDX:59839
@OFF:0xb74f
@SPK:
@JPN:　予定を大幅に越えて１０時まで待った。
@ENG:

@IDX:59840
@OFF:0xb783
@SPK:
@JPN:　しかし真魚が姿を現すことはなかった。
@ENG:

@IDX:59841
@OFF:0xb7b7
@SPK:
@JPN:　せめて連絡くらい寄越せばいいのに……。
@ENG:

@IDX:59842
@OFF:0xb7ff
@SPK:
@JPN:　……今夜はもう帰ってしまおう。
@ENG:

@IDX:59843
@OFF:0xb82d
@SPK:
@JPN:　できれば、明日の予定も聞きたかったのだが……。　
@ENG:

@IDX:59844
@OFF:0xb939
@SPK:
@JPN:　…………ん？
@ENG:

@IDX:59845
@OFF:0xb955
@SPK:
@JPN:　どこかから話し声が聞こえる。
@ENG:

@IDX:59846
@OFF:0xb981
@SPK:
@JPN:　これは……誰だろう？
@ENG:

@IDX:59847
@OFF:0xb9a5
@SPK:
@JPN:　聞いたことがあるような気がするんだが……。
@ENG:

@IDX:59848
@OFF:0xb9f3
@SPK:
@JPN:声の主を探してみる
@ENG:

@IDX:59849
@OFF:0xba0c
@SPK:
@JPN:早く帰って寝る
@ENG:

@IDX:59850
@OFF:0xba57
@SPK:
@JPN:　そうだな。
@ENG:

@IDX:59851
@OFF:0xba71
@SPK:
@JPN:　消灯時間を過ぎたこんな時間に、ロビーで話をして　いるなんて、おそらく巡回の看護婦だろう。
@ENG:

@IDX:59852
@OFF:0xbad9
@SPK:
@JPN:　探し出して、真魚のことを聞いてみよう。
@ENG:

@IDX:59853
@OFF:0xbb80
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:59854
@OFF:0xbb90
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59855
@OFF:0xbb9e
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59856
@OFF:0xbbac
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59857
@OFF:0xbbba
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59858
@OFF:0xbbc8
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59859
@OFF:0xbbd6
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:59860
@OFF:0xbc51
@SPK:
@JPN:　声のする方を探しながら歩いているうちに、いつの　間にか話し声はやんでしまった。
@ENG:

@IDX:59861
@OFF:0xbcaf
@SPK:
@JPN:　もうどこかへ行ってしまったのだろうか？
@ENG:

@IDX:59862
@OFF:0xbce5
@SPK:
@JPN:　仕方がない。
@ENG:

@IDX:59863
@OFF:0xbd01
@SPK:
@JPN:　今日はもう帰ろう。
@ENG:

@IDX:59864
@OFF:0xbd4a
@SPK:
@JPN:　そうだな。
@ENG:

@IDX:59865
@OFF:0xbd64
@SPK:
@JPN:　もうこんな時間だ。
@ENG:

@IDX:59866
@OFF:0xbd86
@SPK:
@JPN:　正規の職員とは言いがたい僕が、真魚以外の看護婦　に見つかったら面倒なことになりそうだ。
@ENG:

@IDX:59867
@OFF:0xbdec
@SPK:
@JPN:　わざわざ危険に近づくこともない。
@ENG:

@IDX:59868
@OFF:0xbe1c
@SPK:
@JPN:　今日はもう帰ろう。
@ENG:

@IDX:59869
@OFF:0xbf24
@SPK:
@JPN:　真魚のやつ一体どうしたんだろう。
@ENG:

@IDX:59870
@OFF:0xbf54
@SPK:
@JPN:　用事があって遅れるとは言っていたが、行けないと　は言ってなかった。
@ENG:

@IDX:59871
@OFF:0xbfb8
@SPK:
@JPN:　そそっかしいあいつのことだ。
@ENG:

@IDX:59872
@OFF:0xbfe4
@SPK:
@JPN:　何かに夢中になって、忘れてしまったのかもしれな　い……って、仕事は忘れないで欲しいよな。
@ENG:

@IDX:59873
@OFF:0xc05e
@SPK:
@JPN:　それでも、なぜか真魚を憎む気にはならない。
@ENG:

@IDX:59874
@OFF:0xc098
@SPK:
@JPN:　あいつ……得な性格してるよな……。
@ENG:

@IDX:59875
@OFF:0xc0da
@SPK:
@JPN:　ゆっくり、意識を闇に落としていく。
@ENG:

@IDX:59876
@OFF:0xc10c
@SPK:
@JPN:　徐々に心が眠りに満たされていく。
@ENG:

@IDX:59877
@OFF:0xc13c
@SPK:
@JPN:　今夜はいい夢が見られそうだ。
@ENG:

@IDX:59878
@OFF:0xc168
@SPK:
@JPN:　なぜだか……そんな気がする……。
@ENG:

